元靴屋のラジ活奮戦記

元特殊靴屋  現怪しいオートバイ用品屋の店長が綴る趣味のラジコン日誌

スクラブ半径について

今までハブのスペーサーってトレッドを広くすることでコーナリングの踏ん張りに寄与するのかな?ロアアームの長さを変えるのとどう違うんだろう?って思っていた。
実際はステアした際にキングピンを中心にタイヤが描く円(スクラブ半径)によってハンドリングに影響する部分だったんですね。


ってことで今回TC10の時に使っていた3.5mmハブと標準の4mmハブ、そして4mmに追加する0.2mmスペーサー、0.5mmスペーサー、1.0mmスペーサーでチェックしてみました。(mugenのホイールハブアクスルはAXONの物のようでTC10用が無改造で取り付け出来ました)
実際走ってみると、スクラブ半径が小さいほどクイックに曲がってくれる印象ですが、コーナリング中にオーバーステアになる傾向が強く感じられました。


特にホームストレートエンドの180度ターンで挙動が乱れやすく、


オメガシケインのエイペックス付近でのリアが不安定になりがちです。
ただ全般的にリアが軽いこの状態が他のスクラブ半径と比べても一番タイムが出ています。しかし難しい車になっているために転倒のリスクも多いのが悩みどころですし、そもそも楽しくありません。

そこで逆にスペーサーによって大きくするセットも試してみます。4mmハブに1mmスペーサーを入れる状態から徐々に減らす方向でセットしてみました。
まず4mmハブ+1mmスペーサーはホームストレートエンドで安定はしているものの、スペーサー無しと同じスピードで侵入するとアクセルオンでアンダーが出てしまいラインをキープ出来ません。その後徐々に減らしていきましたが、結局4mmハブがアンダーもオーバーも出ず丁度良い感じでした。


この結果から4mmハブのままで良いかと思ったんですが、速さのある3.5mmハブを基準にしてリアの安定性を高めるセットしていくことにしました。
まずはリアのグリップを上げたいのですが、キャンバーやトーはもうこれ以上弄りたくなかったのでリアのバンプを弄ってコーナー脱出時のスタビリティを出すようにしました。
これで低中速コーナー出口でのリアの不安定さは少し減少します。
フロントのグリップを調整してというのも試しましたが、安定性と同時に一発のスピードもなくなったので元に戻しました。

そうこうしているうちに段々慣れて来たので、ちょっと不安定ではあるものの一発の速さを求めてバンプも元に戻しました。オメガで少しだけアクセルを戻さないといけないのですが、他のコーナーでタイムが削れるようでトータルでは速いセットになっています。

またこのテストの際にトクさんに手合わせいただいたお陰で遅い部分とそこそこ速い部分がよく分かったので、ライン取りとアクセルワークを改善していこうと思います。こういうのって単独で走っていても分からないのでホント有難いです。


例えばエスカレーターと呼ばれるエリアの上段でこの間隔ですが、


アクセルを閉じるタイミングの違いでこれだけ詰められます。
でも減速区間なのでこれはまあ許せる範囲。


その後アクセルを開けるタイミングが遅いのか差が詰められてしまいます。
ライン取りはほぼ同じです。
ここは減速も早すぎるので他の周回でも接触しそうになったり軽くキスされたりしました。昔からここのさばき方がこのコースの肝だと思っているのになかなか上手くなりません。う~ん。

ただ課題も見えてきたのでまだまだ伸び代はありそうです。(たぶん)
次はZEN RC CIRCUITでこれがどう対応するかを検証してみます。