元靴屋のラジ活奮戦記

元特殊靴屋  現怪しいオートバイ用品屋の店長が綴る趣味のラジコン日誌

セロスポに金属製の脚を奢る


当たらなければどうということはない。(池田秀一の声で)

セロスポのアップライトはクラッシュすると折れるんですが、そのクラッシュが縁石ジャンプも含むとなると、縁石ジャンパーの私としては致命的な弱点となるわけです。
もう4個折っているのでもう限界です。(涙)

私の場合は100%アップライトの下側のステーが折れています。
で、スペアのアップライトも底を突きそうだったので噂に上っているMTC2のアップライトを導入してみます。

1個1650円なので2個で3千円オーバーはキットの価格を考えると高すぎる気もしますが、恐る恐る運転しているのは気持ちよくありませんし、そもそもこのままだとすぐに金属アップライトの価格を越えてしまいそうです。ということで早速取り付けてみます。

■装着
ポン付けかというとそうもいかないのが流用の常です。
まず低価格なのにXRAYのような六角ハブとアクスルシャフトが噛み合い式になっているセロスポは1060サイズのハブベアリングを採用しています。一方MTC2は1050ベアリング使用を前提としているので純正アクスルを使用したいのであればベアリングごと組み込むことになります。ただ1060と1050は厚さが違うのでスペーサーをいれなければいけません。

ということでAXONのハブアクスル用に用意されている1060用のスペーサーを使ってみます。
ところが、MTC2のアップライトに1060ベアリングを2個、1mmのスペーサーを組んだ長さ(厚み)はハブアクスルよりも0.5mmほど長いので、タイヤを付けると干渉して回らなくなります。外側は面一になっているので内側の1060ベアリングを0.5mmほど削ると入る計算です。まあ、無理ですけど。 アクスル側も噛み合い式なのでスペーサーなどで伸ばす事が出来ません。この段階でセロスポのアクスルシャフトの使用は断念。

そこでS64に組んでいたダブルカルダンと1050ベアリングの組み合わせでMTC2のアップライトに組んでみました。外側はノーマルの1050ベアリングで、内側は3mm厚の薄型にしています。両方ノーマル4mm厚だとピンが届かず固定出来ません。
これはばっちり。画像でダブルカルダンの回転方向が逆なのはご愛敬。すぐに直しました。
六角ハブが厚すぎないかと思うでしょうが、純正のアップライトは外側に出っ張っているので実際にアップライトのピボットからの距離はほぼ同じでした。(実際は0.5mm外に出ていた)

今回この差は無視することにします。4.5mmの六角ハブなんて見た事が無いので。

あと下側のボールポイントが5.2mmという特殊な物なのですが、これをMTC2のアップライトに組むとビス部が長すぎてダブルカルダンに当たります。ビスが長いというよりはアップライトのこの部分が薄いためなので1mmのシムを組むことで純正と同じ程度になりました。これで純正のアライメントに寄せられます。

ちなみにセロスポのアップライトはMTC2のそれとアームの取り付け部分までそっくりで、ここはポンつけ出来ました。なのでアームはセロスポ用が付きます。

■実走
 アライメントはほぼ変わらないので大きな違いはありません。何より何度縁石ジャンプしても壊れないという心理的な安心感は大きくて、一日楽しく走らせられました。
 おかげで攻めすぎて何度かロールオーバーしましたが全くの無傷でした。アライメントの狂いも無かったのでアップライトの歪みは無いはずです。
 走行には影響なかったと思うんですが、あのハブアクスルが使えなくなったのはちょっと残念です。ガタが無くてきっちりしているんですよね、あれ。

 ポテンシャルは充分にあるようで、同じセロスポのはっしー号は同じ日に19.833というタイムを刻んでいました。S64に比べるべくもありませんが、10万近いハイエンドマシンと競り合って走っている姿は1万そこそこのマシンとは思えませんね。

次回ははっしー号のセッティングを真似てみますかね。彼はノーマルダンパーを使用しているようなので私も戻してみます。ただあのダンパー組むのが面倒臭いんですよ。(+_+)