エキセントリック(偏心)タイプのデフケースを使用している車両はその高さを高低の二種類から選べます。
タミヤのTRF419XRの説明書にはそれを利用したセッティングについては特に言及していませんが、それなりに重量物のデフの高さは走安性に影響するはずで、実際メーカーによってはその位置での効果が記載されていたりします。
419XRは標準では低い位置に取り付けるように記載されているのですが、私は早い段階でデフケースは上のポジションにしていました。何処で聞きかじったかは忘れましたがその方がロールが大きくなって低ミュー路面でのグリップが高くなると聞いた気がします。
じゃあ低いポジションにしたらどうなるんだろう?
低いポジションでの走行経験がほとんどないのでいつものZEN RCサーキットで試してみました。
まずは、コーナー入り口で失速する感じがします。元々よく転がるマシンだったのに重い感じがしました。ロールが減る分もっと軽くなるかアンダーが出ると思っていたので予想外でした。
そこでいつものように💦橋本店長に質問してみたところ、XRAYでは低い方が低ミュー用なんだと教えてくれました。回転体であるドライブシャフトは常に真っ直ぐになろうとする力が掛かるために下のポジションの方が路面に押し付ける力が掛かりやすい。経験からもデフケースの重量によるロールの力よりそちらの方が強いと実感されているそうです。
だからグリップが高くなった分だけ転がらなくなったと感じるのだと思われます。
このデフケースのポジションによるセッティングについてはメーカーによって見解が異なるそうで、開発者の好みなども絡んでいるのではないかとのこと。
なので実際に試して自分に合ったセッティングを見つけるのが一番です。その際に例えばデフケースはAWDの場合は前後にあるので、前後でポジションを変える事でセッティングの幅を広げられるとアドバイスもいただきました。ハンドリングは軽くしつつリアのトラクションを稼ぐなども試してみると良いとのことです。メーカーによって上下の移動幅に差があるので効果も様々だとか。楽しみがまた増えました。
しかし改めて419XRの説明書に目を通したんですが、ここをいじるとこうなるといった指標みたいな物が無くて、ここにビスを入れるとセッティングが出来るとしかありません。具体的にそうするとどうなるまでは書いてありませんでした。これは受け取り側で印象が変わるからかもなと思わされました。(実際はどうなんでしょうね)
またXRAYはそれを説明書に記載しているところから海外と日本の差を垣間見た気もしました。
ラジコンってホント面白いですね。