元靴屋のラジ活奮戦記

元特殊靴屋  現怪しいオートバイ用品屋の店長が綴る趣味のラジコン日誌

ギア比の話

f:id:ddai0024:20210519181140j:plainサーキットで遊ぶ場合に仲間と同じ仕様にすることで追いかけっこが楽しくなります。
またレース参戦する場合はそのレギュレーションに合わせたマシンを作る必要があります。

お世話になっている袖スタのスケールツーリングは21.5Tモーターで後輪の回転数を4000に合わせる事になっています。微妙な所はモーターの進角でセットするんですが、大雑把なところはギア比でセットする必要があります。
スパーやピニオンの交換が面倒くさいマシンの場合(S64とかS64とかS64とかw)はとりあえず現状の回転数を計ってどのギア比にするかを計算します。


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1.85は車両特有の二次減速比なのでお持ちのマシンのマニュアルを参照してください。

例えばギア比が3.63(スパー:108T ピニオン:55T)で3500回転のTRF419XRを4000にする場合はまずモーターの回転数を計算します。

3500x3.63=12,705(rpm
そのモーターで4000回転にするギア比(α)を求めるには

4000xα=12,705
α=3.176 ギア比が3.175になるようにすれば良いわけです。
そこで今回はピニオンをそのままにしてスパーで調整してみます。理由はスパーの方が安いのと樹脂のスパーの方が頻繁に替えるために新品にしたいからです。

3.176÷1.85x55=94.4(T)

という計算の基にスパーを94Tか95Tにすれば良いわけですが、最後に進角で調整する際に少し進める方向で調整したいから95Tをチョイスします。

無駄な部品を買わずにこれで合わせることが出来ました。(実話)

あと気を付けなければいけないのはスパーとピニオンの位置関係です。モーターの調整位置がスパー寄りギリギリだったらスパーを小さくすることは出来ないのでピニオンを大きくする方向で調整する必要があります。
その際は以下のようになります。

108÷(3.176÷1.85)≒62.9(T)
ですからさっきのようにモーターの進角を進める方向で微調整するのでピニオンは62Tをチョイスすれば良いわけです。実際にはそんな大きなピニオンは無いかも知れないのでスパーを103Tにして上記の計算から60Tのピニオンをチョイスすることになると思います。(AXONのピニオンに60Tはある)

先日レース前日にESCが破損して入れ替えた際にあまりにモーターの回転数に差が出てしまったので急遽ギア比を変える際に計算で出したのがこれです。(ピニオンで変える方は実践していません)