元靴屋のラジ活奮戦記

元特殊靴屋  現怪しいオートバイ用品屋の店長が綴る趣味のラジコン日誌

ロアデッキの歪みとツイーク調整

ZEN RC CIRCUITで走らせている時に何度か店長の橋本氏に「右と左で曲がり方が違う」と指摘されました。ロール量が左右で異なる、片側だけ巻くなど理由は様々ですが、今回は左コーナーだけ巻くというのを気にしてくれました。片方だけ巻いたりする時があっても、私は単純にタイヤやドライビングのせいだと思ってしまったりするのでマシン自体の整備不良というのはなかなか気が付きません。これに限らず若い頃から道具のせいにするなっていうのが染みつき過ぎているんでしょうか。
そんなのはちゃんと整備してから言えと。(反省)ただ本人はちゃんと整備しているつもりだったりするからたちが悪い…。

ちょっといい?

橋本氏がそんな風に声を掛ける時はもうすでに原因に見当が付いている事がほとんどのようで、今回もすぐにロアデッキの歪みが原因である事を指摘されました。縁石ジャンパーの宿命ともいえるトラブルです。
ガラス盤に置くまでもなくそれが分かるのは左右のダンパーのイニシャル量でした。
左右で大きく違っています。車高は合っているのはダンパーのイニシャルで無理無理合わせているだけで、実際はロアデッキが歪んで取り付けられている証拠になるそうです。


この黄色い矢印の部分がイニシャル調整量になります。

まずはバンパーを外し、アッパーデッキ、アッパーバルク、ダンパーホルダーを緩めてから底面のビスのうちバッテリーホルダーやウエイト固定用以外の全てを緩めます。
そしてガラス盤の上に置き、アッパーデッキなどを均等に締めていきます。上面が終わったら底面のビスをセンターから何回かに分けて均等に締めていきます。締め終わったらガラス盤とロアデッキの間に隙間が無いかをチェックします。
その後ダンパーのイニシャルリングを目いっぱい緩めて(一番上に位置するようにして)から左右均等に何回転したかを確認しつつ締めこんでいきます。その状態で車高を合わせるとほぼ左右のイニシャル量が同じになります。

私はこのダンパーのイニシャル量というのを軽視していましたが、正しくセッティングされた車体は左右が大きく異なることは無いそうです。


■ツイーク調整
次にロアデッキの後端中心をレンチなど細い物で持ち上げて左右のタイヤが同時に持ちあがるように調整します。
例えば右が先に上がる場合は左前のダンパーのイニシャルを少し締めこみます。このように対角のダンパーのイニシャルを上げることで左右のタイヤが同時に路面から離れるように調整するのをツイーク調整と言います。こうすると当然左右の車高が変わってきますが、極端に違う場合を除いてツイークの方を優先するのがセオリーのようです。極端に違う場合はデッキやバルクヘッドの歪みを疑うべきです。

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