元靴屋のラジ活奮戦記

元特殊靴屋  現怪しいオートバイ用品屋の店長が綴る趣味のラジコン日誌

やはり良い物は躊躇なく使わなきゃね。-ダブルカルダンについて-

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ラジコンを始めた(復帰っていうには時間が経ちすぎ)時に思ったのはサスペンションなどの足周りが立派になっているし、ダンパーもオリフィスで細かく調整したりプラダやピストンで加圧するわけじゃないけどちゃんと機能する物が付いていて凄いってことです。
しかしドッグボーンやユニバーサルジョイントを使っているのには少し違和感感じた部分です。なぜユニバーサルジョイントがいけないかというのはこれが不等速だからです。

言葉で説明すると難しくなるけど、ユニバーサル(シングルカルダン)は屈曲した際の運動を定点でなぞると切り口が楕円(正確には違うけど)になります。なので出力側は回転速度に波が出来ます。この楕円の半径が小さい部分は速くて大きい部分は緩やかになるからです。
これをもう一つカルダンを付ける事で相殺するのがダブルカルダンです。
21.5Tのブリンカーでも低速コーナーからの立ち上がりで一気にパワーを掛けると車体が揺れたりしますし、そうでなくてもトルクの変動が短い周期であるのでトラクションにも影響が出そうです。それをスムーズな加速に結び付けるのがこの等速ジョイントなんですよね。
実際TT02にダブルカルダンを入れたところトラクションが良くなったおかげかタイムも良くなりました。不等速ジョイントは屈曲する角度が大きくなるほどトルク変動が大きくなりますから本当はあまりステアリングを大きく切らずに走らせればよいのかも知れません。でも現時点での私には最適なパーツになりました。

そんな感じで所有しているマシンには全て(M-03は除く)ダブルカルダンを入れたんですが、これの難点はメンテサイクルが短い事です。ジョイントが増える上に構造上あまり強度を上げられないのでガタが出やすくなるんですよね。実車のようにドライブシャフトをブーツで包んでグリースまみれにするのであれば耐久性も確保できるんでしょうが、ラジコンではそんなフリクションを増やすようなことは出来ませんしね。なので諦めてジョイントパイプとクロススパイダーの予備は在庫するようにしています。

 

ところでバイクもそうなんですが、自分はまだそんな腕が無いのでそのような装備は要らないとか分からないだろうからもう少し上達してからっていう人が大半なんです。でもやっぱり良いもので練習しないと上達も遅いです。まずい料理ばかり食っても料理の腕は上達しないですよね。
そういう意味で私は早い段階でハイエンドマシンを買って右往左往したのは結果的に良かったと思ってます。(と物欲に負けた自分を擁護してみる)