元靴屋のラジ活奮戦記

元特殊靴屋  現怪しいオートバイ用品屋の店長が綴る趣味のラジコン日誌

スクラブ半径を変えてみた。

TC10/2を駆った時に抜群に曲がるしコーナリングスピードも速いと感じていました。
トップドライバーがフロントのハブアクスルを標準の4mmから3.5mmにしているセッティングシートを見たのでそれに倣っていただけで、それがどういう事になるのかは特に検証していませんでした。

最近スクラブ半径という言葉を知って💦なるほどそういう事かと合点がいったので、MTC2RにもTC10/2から外した3.5mmのハブアクスルを装着してみました。事前にアップライトのインナー部分の寸法はほぼ同じだと知っていたのでポンと取り付けます。(実物はコンマ1mm以下で若干ずれていたけど実装では問題なしでした)

MTC2R
RC SGT仕様
RUSH 24X(貼完)
SUNPADOW ブルーSLCG5400

私の標準ラップは20秒前半。たまに19秒9に入る程度

走り始めてすぐに今までの安定型から神経質な操縦フィールに変わっているのを感じました。
リアが軽いのでこれは失敗だなとつぶやいていたり、隣で運転していたK林さんに「速いじゃないすか」って言われても自分の事だと思わず変な受け答えをしてました。タイムを気にする余裕が無いくらい操縦が難しかったんです。

しかしタイムを見ると19秒台がちらほら出ていて、速さという面ではその後テストしたハブスペーサーでトレッドを広げたものよりも良かったのが意外でした。

その後3.5mmハブアクスルを装着したまま、要するに速さを保ったままリアの安定性を求めたんですが、結局操縦が難しいというのは機敏な動きの裏返しなので両立は無理な話でした。

そして解決の糸口が他の問題解決法から見えてきました。
それはまた次の機会に。

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雪予報に日和って呑んでくだ撒く日誌

今日は雪だというのでお仕事も早々に切り上げて飲み始めちゃいました。w
そこで最新のお悩みから。

■タイヤの偏摩耗について

ハンドルを目一杯切ることは問題じゃない、切りきった状態を最小限の時間に留めることが要である。(意訳)


何度か橋本店長に言われていること。

ネットでもよく聞く、「コーナーは丸く周る」ってことにも通じるんだけど、これが難しい。
適切なブレーキングでの適切な速度、適切なアクセルワークでの最小限の舵角が必要になるんだろうけど、タイヤ回転数が5000回転以下のクラスだと体感的にロスが多く感じちゃうんですよね。
実際には熟達した人達はこれでべらぼうに速いんだけど、私レベルだとどうしても最小限のアクセルオンオフで走りたくなってしまう。結果ダラダラ走っているんですよね。

行く場所柄モデの選手も多いところで見学させてもらう機会も多いんだけど、メリハリある走りってあのパワーあってのことだと勘違いしがちです。でもSGTの車を走らせてもらっても凄いタイムが出るんですよね。これがタイヤの使い方の良し悪しなんだろうなっていつも感じています。でも真似できない。
どのモーターススポーツでもそうだけど、速い人の挙動って速く見えないんですよね。それだけ操作がスムーズってこと。
F1ドライバーのような頂点の人の走りが間近で見られるのに、なかなか身にならないのが歯がゆいですね。

■速いってこと

話が飛ぶけど、昔々私が初めてラジコンに触れた頃は日本人が世界に行っても鳴かず飛ばずでした。当時石原直樹選手が黄色と黒のバットマンカラーの車で世界戦に挑んでいた記事をラジコン雑誌で見ました。あの車が恰好よくて自分のラジコンにも同じようなカラーリング(確かAYKのMCSボディだったような微かな記憶が…)を施したり、PHOENIXという文字を切り抜きして貼っていた気がします。

速い人は凄いけれど偉いとは思っていません。でもやっぱり憧れではあります。それが努力の現れだと思っているから。
モータースポーツをやる醍醐味は、自分の成長がタイムや順位で証明されるから。努力もせずに速い人は居ないと思ってます。
手前味噌ですが、バイクで速いライダーの中に何もせずに速い人は居ないって思ってます。怖さを知らない幼いライダーの中には滅法速いのも居るけど、大抵大怪我してそれから鳴りを潜めちゃいます。
ラジコンの場合は怪我のリスクが無い分、限界を探る領域が凄くシビアなので難しい。

スクラブ半径のテストをした時に感じたんですが、操縦が難しいほど速かった。実車のレースで言うと予選は速くても本戦は遅いっていう感じ。
一発が速いから良いかっていうと、操作が難しくて楽しくない。いつもタイヤのグリップの限界値を探りながらなので爽快感が無い。レースだったらそれが結果に結びつくから最終的に楽しくなるんだろうけど、練習の段階でこれをやるのは結構辛い。
TC10/2を初めて駆った時は爽快感のうちに結果が付いてきた。あの理想的な状態を追い求めて今も頑張っているんだけど、なかなか気持ちよい=速いに到達できないんですよね。

努力の結晶が速さに繋がりますように。



スクラブ半径について

今までハブのスペーサーってトレッドを広くすることでコーナリングの踏ん張りに寄与するのかな?ロアアームの長さを変えるのとどう違うんだろう?って思っていた。
実際はステアした際にキングピンを中心にタイヤが描く円(スクラブ半径)によってハンドリングに影響する部分だったんですね。


ってことで今回TC10の時に使っていた3.5mmハブと標準の4mmハブ、そして4mmに追加する0.2mmスペーサー、0.5mmスペーサー、1.0mmスペーサーでチェックしてみました。(mugenのホイールハブアクスルはAXONの物のようでTC10用が無改造で取り付け出来ました)
実際走ってみると、スクラブ半径が小さいほどクイックに曲がってくれる印象ですが、コーナリング中にオーバーステアになる傾向が強く感じられました。


特にホームストレートエンドの180度ターンで挙動が乱れやすく、


オメガシケインのエイペックス付近でのリアが不安定になりがちです。
ただ全般的にリアが軽いこの状態が他のスクラブ半径と比べても一番タイムが出ています。しかし難しい車になっているために転倒のリスクも多いのが悩みどころですし、そもそも楽しくありません。

そこで逆にスペーサーによって大きくするセットも試してみます。4mmハブに1mmスペーサーを入れる状態から徐々に減らす方向でセットしてみました。
まず4mmハブ+1mmスペーサーはホームストレートエンドで安定はしているものの、スペーサー無しと同じスピードで侵入するとアクセルオンでアンダーが出てしまいラインをキープ出来ません。その後徐々に減らしていきましたが、結局4mmハブがアンダーもオーバーも出ず丁度良い感じでした。


この結果から4mmハブのままで良いかと思ったんですが、速さのある3.5mmハブを基準にしてリアの安定性を高めるセットしていくことにしました。
まずはリアのグリップを上げたいのですが、キャンバーやトーはもうこれ以上弄りたくなかったのでリアのバンプを弄ってコーナー脱出時のスタビリティを出すようにしました。
これで低中速コーナー出口でのリアの不安定さは少し減少します。
フロントのグリップを調整してというのも試しましたが、安定性と同時に一発のスピードもなくなったので元に戻しました。

そうこうしているうちに段々慣れて来たので、ちょっと不安定ではあるものの一発の速さを求めてバンプも元に戻しました。オメガで少しだけアクセルを戻さないといけないのですが、他のコーナーでタイムが削れるようでトータルでは速いセットになっています。

またこのテストの際にトクさんに手合わせいただいたお陰で遅い部分とそこそこ速い部分がよく分かったので、ライン取りとアクセルワークを改善していこうと思います。こういうのって単独で走っていても分からないのでホント有難いです。


例えばエスカレーターと呼ばれるエリアの上段でこの間隔ですが、


アクセルを閉じるタイミングの違いでこれだけ詰められます。
でも減速区間なのでこれはまあ許せる範囲。


その後アクセルを開けるタイミングが遅いのか差が詰められてしまいます。
ライン取りはほぼ同じです。
ここは減速も早すぎるので他の周回でも接触しそうになったり軽くキスされたりしました。昔からここのさばき方がこのコースの肝だと思っているのになかなか上手くなりません。う~ん。

ただ課題も見えてきたのでまだまだ伸び代はありそうです。(たぶん)
次はZEN RC CIRCUITでこれがどう対応するかを検証してみます。

プロポユーザーサポートDAY in ZEN RC CIRCUIT

ZEN RC CIRCUITでツーリング走行&講習会、F1走行&講習会に引き続き行われたのが各プロポメーカーの担当者をお呼びしてのユーザーサポートDAYでした。


来てくれたのは私が使っている三和電子機器に、袖スタでも結構ユーザーのいるフタバ電子工業、それにレース会場でよくお見掛けするKOプロポの3社です。
昔々私が初めてラジコンをやっていた時はJRなんてメーカーもあったけど、国産メーカーとしてはこの3社だけになるのかな?

この日は全体的な質疑応答はあまり無くて、個人的な使い方に関する個別の質問に応対していただいていました。個人個人の趣向が詰まった機械だからそうなりますよね。

そんなことからユーザーが多いサンワには人だかりができるくらいでした。私も色々な人の質問とその答えを聞いて勉強させていただきましたし、個人的な疑問もぶつけてみました。もっとも何が分からないかが分からない状態なので、どちらかというと他の人の質問を聞いてうんうん唸っているだけって感じでしたが。w

その中で直接私のプロポを弄っていただいたのが3点。
舵角調整
・スロットルレバーの調整
ポテンションメーターの交換

まずは舵角調整ですが、人間の右手は右に回す方が左に回すより楽なんだそうです。
逆に言うと左には切れづらいということ。なので左右が同じ角度で切れるハンドルというのは操作しづらく感じる場合があるそうです。
そこでM17は左右の舵角を各々設定することが出来るようになっています。

それがこの部分です。ハンドルを外すとベース部分に左右に1個ずつ穴が開いているのでそこに3x8mmのイモネジ(ホロービス)を入れます。それが舵角のストッパーになります。


イモネジを入れるとこんな感じです。
左右にあるのでこれで調整します。
具体的にはストッパーを入れない状態で自分だとこれくらい切ると丁度良いなというポイントをテレメトリー画面を見ながら探します。その際の数値をメモしておきます。私は右が80%、左が75%でした。確かに左の方が切る角度が少なかったです。
そしてこの数値でストッパーが効くようにイモネジを締めこんでいきます。
最後にキャリブレーション(取説の99P)で合わせて一旦走らせてみます。そこで違和感がなければ終了です。

でも違和感が出ないはずはないんです。舵角が減るということはそれだけ敏感になるわけですから。今までと同じくらい切るとマシンはもっと曲がっていきます。そんな時はセッティング項目のフィーリング(同47P)で少し感度を下げてあげると良いとアドバイスを受けました。私は最初7Sだったのを6Sに下げて丁度良かったです。
それをまたサンワの内田さんに話したら、これで慣れたらまた7Sに戻してみてください、きっとステップアップ出来ますと言われました。手がスムーズにハンドルを回せる角度でフルに舵角を活用出来るようになったら、今よりもスムーズな操作が素早く出来るようになりそうです。

ちなみにこのことは取説には載っていませんが、サンワの公式サイトには記載がありました。

SANWA

これに限らず色々なアドバイスが載っているので見てくださいとアドバイスいただきました。確かにこれを取説に載せたらマジで電話帳になっちゃいますね。w


次にスロットルレバー(トリガー)の調整
私はブレーキを指先で弾くようにしていたんですが、試しにと調整してくれたのが第一関節まですーっと入るポジションでした。元々レバーを厚くして遊びを無くしていたんですが、角度の調節で違和感なく指が入るようになりました。面倒臭がらずにもっと早くやればよかった。

前後しますが、スロットル調整の前にポテンションメーターの交換もしてもらっています。半田ごてを用意されていたのですが、まさかここまでやっていただけるとは思いもしませんでした。プロポのコンディションチェックをしていただいたところやはり経たっていたのでお願いしてしまいました。
この日サンワブースは大盛況だったので持ち帰りかなとも思ったんですが、まさかの当日作業でしっかり直していただきました。本当に有難かったです。

なのでヘタった状態とメンテした状態を同じ日に試す事が出来ました。確かにしゃっきりしたプロポで操縦すると車の動きも変わって見えました。これは嬉しい誤算でした。

しかもこれが当日の走行料だけというのは本当に驚きです。

また機会があれば開催して欲しいと思います。
それにしてもZENの橋本店長の企画はとても為になるものばかりなので目が離せませんね。こんなサーキットが比較的近くにあることに感謝。

2023年 ジャムツーリング選手権

22023年を締めくくる年忘れレースが12月30日に群馬県のワールドジャムレーシングで行われました。

ワールドジャムレーシングはピットを2階建てにして席数を大幅に増量してこのレースに備えます。操縦台も広くなって肩摺り寄せて走らせるような事もなく、快適になりました。

レース当日の朝はたくさんのドライバーが集合して大盛況でした。

タミヤクラス、4WD/FWDのsuperGTクラス、ストック/モデのクラスが開催されました。

このレースの楽しみの一つが昼食の凄さ。

BBQコーナーでの昼食はワイワイガヤガヤと楽しかった。

名物の鳥飯は美味しかったです。

あと袖スタのBIG BOSSが豪華食材を用意してBBQ参戦してくれてみんなで舌鼓を打ちました。


JAMで用意してくれたネギも焼くと甘くて本当に美味しかったです。

私は4WDのsuperGTに参加して、ほぼビリだったのでCメインに進みます。
上位3台は店長対決になって、4番目が私。
実はこのままスタートになってました。(笑)
当然のようにスタート直後にクラッシュして私は1周目を棚ぼたの2位で通過、その後石岡店長に道を譲っていただいてぶっちぎりの1位でフィニッシュしました。途中店長たちが💓わちゃわちゃ💓して楽しそうだった…。w

Cメインでも一位は一位。
ここは各クラスの一位の写真を撮ってくれるので嬉しいです。

ということで2023年最後のレースが終了しました。

ちなみにBIG BOSSがBBQコーナーを随分気に入ったらしいので、そのうち袖スタにも出来ないかなとちょっと期待しております。


カーペット用タイヤにすると…

週末のJAMでのレースに備えて準備をしています。
メンテもほぼ出来上がったので重量を計ってみます。
RC superGTの最低重量規定は1350gです。

そこで使う予定のタイヤを履かせて重量を計ってみたら…

あれ??
確かに攻め込んだ気はするけど、なぜこんなに軽いの?

普段アスファルトでレースをしている人がカーペットコースに来ると車検前に慌てるのがこの最低重量についてです。

お察しの通りタイヤの重量差が原因です。
カーペット用のインナーはスカスカのスポンジなので軽いんですよね。

これがカーペット用のRUSH 28CPX4本分
2パックくらい走っていますがそれほど減っていません。

対してアスファルト用のRUSH 24Xはこんな重量です。
こちらも2パック程度しか走らせておらず、それほど減ったように見えないものです。
このようにカーペット用の方が32.2gも軽くなっています。

という感じで40gほどウエイトを積むことになりました。
結構な差なのでレース会場で慌てないようにしましょう。